異なる視点と
文化の間で
リスク管理の
大切さを

PEOPLE 7

管理本部
 リスク管理部

倉橋 みなみ
Minami Kurahashi

2021年入社

PROFILE
大学時代は世界史や日本語教育について学び、学問と並行してテニスにも打ち込んだ。当社に入社するきっかけとなったのが、幼少期にベトナムで暮らしていた経験。日本製品やインフラ設備が持ち込まれ、現地の人々が喜ぶ様子を目の当たりにして、「日本と海外をつなぐ仕事をしたい」と思うように。双日マシナリーを選んだのは、機械商社だからこそお客様との長くて密接な付き合いができると感じたからだったという。
現在の仕事
現在はリスク管理部に所属しており、取引先の信用調査を主な業務としています。当社が商品を買い付けるメーカー側と、商品の卸先の企業の双方が調査の対象となり、決算書や信用調査会社のレポートをもとに取引の可否を判断。主な判断軸となるのは「技術的な信頼性」と「財務状況」の二つです。設備を製造する技術があるのか、期限内に製造を完遂させるキャパシティがあるのか、そして財務状況と支払い能力などを幅広く考慮して、リスクの高い案件が発生しないようチェックをしています。

STORY01

日本から海外拠点に伝えたいこと

思い入れのあるプロジェクトは、欧州出張で行ったリスク管理研修です。双日マシナリーのヨーロッパ拠点が設立されたのは数年前で、現地の文化や仕事の進め方は日本とは異なる部分が多くありました。また、現地のリスク管理は日本のリスク管理部でカバーすることとなったため、日本で行っているリスク管理手法を現地と共有するために、研修を行うことになりました。私がこのプロジェクトに選ばれたのは、「海外で働きたい」という意欲を汲み取ってくれたからだと思います。そうした人材は管理本部内では珍しく、また若手として経験を積んでもらうための人選だったのかもしれません。そうして、デュッセルドルフ・パリ・ミラノの3つの拠点に対して、現地スタッフとも連携しながら、スケジュールの調整や研修内容の準備を進めていきました。

STORY02

視点の違いを、どう伝えるのか

難関だったのは、時間が限られ、さらに現地の方の考え方も分からない中で、どういった内容の研修を実施すれば良いかを決めていく作業でした。実際に現地で行った研修はリスク管理の中でも「仕入先のチェックポイント」に重点をおいたものだったのですが、それまで現地では「卸先のチェックポイント」が重視されており、私たちの視点をどのように共有すれば良いのかを考える必要があったのです。そしてそれは、日本拠点と欧州拠点で主に取り扱う商材が異なることから生まれる視点の違いでした。さらに、伝え方についても、ミスリードが起きない言葉遣いをするために何度もブラッシュアップを重ねていきました。研修内容を詰めていく中で、特に大切だと感じたのがコミュニケーションを積極的に取ることです。タイムリミットのある中でやり遂げるために、疑問や不明点があれば上司や先輩に繰り返し相談をしてすり合わせを行う。こうした姿勢は、普段の信用調査業務にも適用できるものだと思います。そして迎えた当日、現地の方から質問もいただき、反響があったことはとても嬉しかったです。

STORY03

自分の経験を、誰かの力に

プロジェクトを通して得られたのは、「海外研修をやりきった」という成長体験です。それまでにも国内での研修は担当していましたが、自分たちとは異なる視点を持つ人のために内容を組み立てて、周囲の意見も取り込んでいきながら、最終的にそれを成し遂げた経験が大きな自信につながりました。また、研修を通じて現地のスタッフと人脈が生まれたことも、プロジェクトがもたらした大きな価値だったと思います。新設されたばかりのヨーロッパ拠点とはほぼ面識がないという状況から、研修中に日々の業務での困りごとを聞いたり、一緒にお昼ごはんを食べたりといった経験を通して新たな接点が生まれたのです。今回のプロジェクトを経て、私が望むのは研修の効果が現地の業務の中でしっかりと効果を発揮すること。私だけの成長ではなく、皆さんにとって意味のあるものになっていれば嬉しい限りです。今後も、同様の海外出張などがあればぜひ参加したいと思っています。今回の経験を活かしてよりスムーズに進め、さらにコミュニケーションを深めていきたいです。

COLUMN
仲間と楽しむ、街の暮らし

プライベートでは、社内のメンバーとのテニスを楽しんでいます。当社にはテニス部があり、普段の業務では関わりがない方々との交流が図れる良い機会となっています。小学生から続けているテニスは、今後も長く続けていくつもりです。そして、仕事終わりには丸の内に会社があるという立地の良さを最大限活かして、ショッピングやピラティスを楽しむことも。買い物で気分転換をしたり、日々の通勤だけでは足りない運動量をピラティスによって解消しています。